百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2021  5/10  歴史は延々と続いている、今も

帰 農 人 2021  5/10

   歴史は延々と続いている、今も

 末っ子の貝人が久々に帰ってきた。今は池袋暮しだが、昨年の今頃コロナになっていたらしく抗体もあったので注意は必要なかったので安心して迎えられた。昨夜はマサと俺の身体を、以前勤めていたマッサージ師としての技に加え、半年間ストレッチジムで働いて得た伸ばしなど技を織り交ぜて気持ちよくほぐしてもらった。
そんな末っ子は新しい仕事を模索しているようだ。その筆頭に自然食品店を考えているそうで、真澄屋の始まりのころの事を詳しく聞いてくるので存分に語り合った。マサも他の兄弟の事などを詳しく話していた、マッサ―ジしながらの会話は何とも素晴らしく、初めてスマホで動画を撮った。残念ながら会話の声はやっと聞き取れるくらい、今日の昼飯時には動画の送り方を木野ちゃんから学んだ。やっぱりスマホは使ってしまう。野球の試合の状況が一打席ごとにわかるからつい見てしまう、祝日は毎日予約してある海外のニュース番組が他の特番に変わるので、ミャンマーの状況チェックにはスマホが役だった、危ない内戦状態になりそうで心配だ。ただイエメンで交戦続けてきたサウジとイランが良好な交渉に入ったとのニュースに大安堵、今度は「国境なき医師団」に5千円を気持ちよく送れる。 
びっくりしたのはバイデンの「ワクチン製造特許の停止案」だ。ドイツや日本などは強く反対していたが、各国の前向きな交渉が始まった。歴史は一瞬うちに変わる、世界は毎日激編している、たまらなく面白い
ドイツでは「緑の党」の支持率が一番になった。初めての事だ、歴史の転換点だ、どうすれば日本の「緑の党」は躍進できるのだろうか、情けないほど難しい。

 なんかジョンレノンの新しいアルバムが出たらしいとラジヲで聞いた。製作中だった音源などを出したらしい、CD2枚組で9千円位、ちょっときびしい。いずれ誰かが回してくれるだろう、昨晩はヨーコが初めて歌手としてデビューした1969年の大学でのライブアルバム「プラステックオノバンド」のレコードを貝人と聞いた、ビートルズ解散前の絶頂期にエリッククラプトンなどのほかのメンバーでロックしている、写真はもろヒッピー。

帰 農 人 2021  5/04 ミャンマーがとても気になる

帰 農 人 2021  5/04
   ミャンマーがとても気になる

 久しぶりだ、「帰農人」を書くのを忘れていた。いつも土日に書いていたが、久々のイベントでの出店、準備と販売で疲れはてた、しかも売り上げは最低記録。
そして昨年開設した優等生の第二無人直売所の開発による移動期日は7日、あと3日、今日もすぐそばのパチンコ屋に2度目の交渉、「もう少し待ってくれ」とのこと、そこを失うと打撃が大きい、でも一度は撤退して無理せず遊び心をもって縁をさぐるって手もあるね。
畑作業も大忙しの後半に入って多少疲れが溜まってきたが、身体はすこぶる調子が良い。9時にはパタッと寝て5時にぱっと起きている。朝日には必ず手を合わせている。ここ数か月、以前より30分ほど起き出す時間が早くなった、その30分は出荷作業を丁寧に出来、家を出ていくときのすがすがしさはなんともありがたい。

うちで長年借りている畑の近くにそびえたつ、日本一の出荷倉庫群はまだ拡張している。うちの田畑もここ数年で半分が亡くなるかも、という話が毎日よぎる。が、できる事といえば、毎日みんなと良き仕事をしていくねええべ、30分早起きしただけで大きく変化できたように、工夫を重ねれば日々新しき朝が来る。

 1週間前にスマホに変えた。その数日前に愛用のガラケーにドコモから電話がきて「安くするから」との誘いに乗った。本体が無料、それならばと、数日後手にいれた。翌日看護学校での「農の世界」の授業を始める前に、前の席の女の子に、俺わからないからマナーモードにして!と頼んだら「えーこれ簡単すぎてわかんないー」と後ろの人へ。昼飯の時はスマホの先輩たちから懸命に教えを乞い、アプリなども入れてもらったりしている。スマホを持ってもネットにはほとんど手をつけんじゃろと確信していたが、意外とヤバいと今日思った。簡単に野球の試合の状況がわかるので、むずむずして仕事の間に見た、何かを裏切った気がした。
 でもデジカメは調子が悪く、これで気持良く写真が取れて素早く活用できるし、ラインとかで無料で電話が出来、スタッフも助かる、しばらくはこのおもちゃで遊ぶんだろうな。

帰 農 人 2021  5/04 ミャンマーがとても気になる

帰 農 人 2021  5/04
   ミャンマーがとても気になる

 久しぶりだ、「帰農人」を書くのを忘れていた。いつも土日に書いていたが、久々のイベントでの出店、準備と販売で疲れはてた、しかも売り上げは最低記録。
そして昨年開設した優等生の第二無人直売所の開発による移動期日は7日、あと3日、今日もすぐそばのパチンコ屋に2度目の交渉、「もう少し待ってくれ」とのこと、そこを失うと打撃が大きい、でも一度は撤退して無理せず遊び心をもって縁をさぐるって手もあるね。
畑作業も大忙しの後半に入って多少疲れが溜まってきたが、身体はすこぶる調子が良い。9時にはパタッと寝て5時にぱっと起きている。朝日には必ず手を合わせている。ここ数か月、以前より30分ほど起き出す時間が早くなった、その30分は出荷作業を丁寧に出来、家を出ていくときのすがすがしさはなんともありがたい。

うちで長年借りている畑の近くにそびえたつ、日本一の出荷倉庫群はまだ拡張している。うちの田畑もここ数年で半分が亡くなるかも、という話が毎日よぎる。が、できる事といえば、毎日みんなと良き仕事をしていくねええべ、30分早起きしただけで大きく変化できたように、工夫を重ねれば日々新しき朝が来る。

 1週間前にスマホに変えた。その数日前に愛用のガラケーにドコモから電話がきて「安くするから」との誘いに乗った。本体が無料、それならばと、数日後手にいれた。翌日看護学校での「農の世界」の授業を始める前に、前の席の女の子に、俺わからないからマナーモードにして!と頼んだら「えーこれ簡単すぎてわかんないー」と後ろの人へ。昼飯の時はスマホの先輩たちから懸命に教えを乞い、アプリなども入れてもらったりしている。スマホを持ってもネットにはほとんど手をつけんじゃろと確信していたが、意外とヤバいと今日思った。簡単に野球の試合の状況がわかるので、むずむずして仕事の間に見た、何かを裏切った気がした。
 でもデジカメは調子が悪く、これで気持良く写真が取れて素早く活用できるし、ラインとかで無料で電話が出来、スタッフも助かる、しばらくはこのおもちゃで遊ぶんだろうな。

帰 農 人 2021  4/18 絹ずれの音、きぬさやの収穫時に

帰 農 人 2021  4/18
   絹ずれの音、きぬさやの収穫時に

 うちの畑の一帯では15日から田んぼの水路に水が流れ出す。
気の早い人たちはすぐに代かきを始めているし、野田ではすでに田植えが始まっていた。昨夜の雨は台風並みであり、どこの田んぼも並々と水をたたえていた、この所異常な大雨が多い。
うっかり畑に入ったら軽トラが沈没、すぐにトラクターで引き出した。
 数年前より野田の有機仲間へは野菜を分けていたが2か月前より越谷の有機農場へも野菜を出している、春は野菜が一番無くなる超端境期、セット野菜を揃えるのは大変だ。うちはハウスやトンネルを駆使してけっこう多くの野菜がある、卸価格も安いので重宝されている。何より嬉しいのは仲間と顔を合わせて話せることだ、多少多く百姓をやっているので、色んな技も伝えられる。
でも昨日の朝は困った、長話をしているうちに便意が。朝は3,4度作業中にトイレに駆け込む。我慢はできない、トイレが使われていると、庭で用を済ます、なんか変な体になってしまった。

 マサが新しいズボンを買ってくれた。4本ほどあるがどれもズタボロで、昨年テレビに出た後、JAの職員が「吉田さんいつも汚れたズボンをはいているのにテレビの時は綺麗でしたね」と言われた。そりゃ少しは気にするわ。なんかズボンがきつくなってきたので腹が出てきたのかなと思い、久しぶりに体重計に乗ってみたら55キロ、2キロ減っている
だんだん縮んで腹だけ出たかな、今までより数センチ大きなズボンはとても履き心地がよろしい、大事に使おうとA子が作ってくれた薄いステテコズボンを上に履いて汚れないように気を使っているが、それらもボロボロ、つまりいつも見かけはボロボロなのだ。昔の学生の様にデカダンスを気取るのは死ぬまで変わらないだろう。

 今日空豆を初収穫、死んだ親父が好きだった。傷物の少しを分けてある、この後茹でて遺影の前に捧げよう。

帰 農 人 2021  4/11 3月は100年に一度の高温だった

帰 農 人 2021  4/11
3月は100年に一度の高温だった
   
 我が家の飼い猫ミーちゃんの目はハンターだ。
暖かくなり生き物の活動が盛んになり、朝早くから夜まで家の周りをうろついている。3日前には野菜の出荷作業している俺の目の前で子ネズミを捕まえた、昨日の朝は小鳥を捕まえて寝室は羽だらけだが、綺麗なお嬢さんが野性味を間近に見るのはこの上なく嬉しい。
 
農家仲間のサーファーじゅんからボヤキの電話を数度受ける。農地を拡大したく、空いている畑を交渉するのだが中々上手くいかない。「電話するから」と待っていたら「連絡がなかったので他に貸した」との大地主。また隣りの爺さんが「使いなさい、1万5千円でいいよ」との話しに喜んでいたのに、数日して1万7千円にしてくれねえか」と言ってきた。年間たかが2千円でケチ付けてくるのにはまいった!などなど、自分の胸で収まらない事を吐き出してくる。
こちらも農地や人間関係等の問題で常に頭を悩ましているので気持はよくわかる、よくぞ俺に愚痴ってくれた、これも嬉しい。

 4年前、種子法が廃止された、各県で優良な種を維持または開発している技術を企業に譲渡せよとの政府の方針に反対する声は多く、各県でも独自の予算措置を建て国に反対した。水稲の種籾をモンサントや三井に渡す目論見は見事に破たんした、でもだからといって種子法を復活させない、政府の提言で予算も出したが、企業を守るという一線は頑固に固守したい構えだ、勿論野党はそこを叩く。国を守らず、仲の良い企業を守り抜く喜劇は続く。
トリチウム汚染水の海洋放出は世界を敵に回しても東電を守りたいと完全にキチガイだ。議論もへったくれもない、ミャンマー軍の滅茶苦茶と何ら変わりない、夢も希望も確実に日々へこましてくれる。
2050年には有機農業を25%まで拡大させると誠に恥ずかしい方針を出した、すでに現在EUはそのレベルに達している、日本は30年遅れで行くよと宣言しているのだ、どうしても遺伝子組み換えや原子力などが好きなんだね、戦艦大和ゼロ戦を開発するのと同じ発想だ、道はそこじゃない。

帰 農 人 2021  4/4 ビルマのオンボロ飛行機に昔、乗ったっけ

帰 農 人 2021  4/4
   ビルマのオンボロ飛行機に昔、乗ったっけ
 
 昼、家に帰ると廊下の出入り口の石段の上にでかいネズミが横たわっていた、我が家の飼い猫ミーちゃんからの捧げものだ。
最近中々捕まえられなかった。いつも天井裏を走り回っているので様子はわかる、新しいメスを連れ込んだな、とか、違うオスが入り込んだとか、後は米蔵のネズミ取りに時々捕まるのでもう少しでいなくなるだろうと思うが中々静かにならない、ミー頑張れ。

 昨日水稲の箱苗をハウスのプールに並べ終えた、数日前に仕込んだのでとても暖かい日の中、すでにけっこう芽を出している。いつもはアルミの様な太陽シートで包み、保温し芽が出そろうまで1週間近く待つ、今年はそれがいらない、もう温暖化にはうんざりだ
昨年コロナで経済活動が停滞したのに、CO2濃度は過去最高だ、少しは期待したのにな、でも脱炭素化を取り組まない企業への投資は減るとの事で、企業の動きにも期待したい。氷河減少をくい止めたニュースを知り死んでいきたい。

 ミャンマーとイエメンの事が気にかかる、軍のクーデターに、国民全部でノーを突き続けてひと月、よく頑張っている、耐えている、みんなシャッターを閉めて、仕事をボイコットして毎日デモなどして、毎日銃で撃ち殺されている、最初の犠牲者の17歳のリーダ的活動家のかっこいい女性は徐々に増え、今では5百人を超えた、独立して軍を持つ少数民族たちへ「もとに戻せと共に訴えてほしい」と呼びかけ、カレン族が動きを見せたすぐに空爆だ、戦闘機はロシア製。10日ほど前にミャンマー軍の大式典があり、いつもは60か国の参加者があるのに、その日は16か国、ロシアは軍のナンバー2を送り、ミャンマー軍の親分が「ロシアからのその誠意はとてもありがたい」と話していた、勿論中国からも大物が。
 内戦に他国が援護することはできない、今毎日、あらゆる手立てを馳駆し、ミャンマー軍に抗議の圧力を送っている。軍よへこたれろ、頭下げたって、皆許してくれるよ、これは壮大なドラマだ、地球人全体のドラマだ、すげー、祈るだけ。

帰 農 人 2021  3/28 陰に咲く小木の紫モクレンが清楚だった

帰 農 人 2021  3/28
   陰に咲く小木の紫モクレンが清楚だった

 ハウスの春菊もそろそろ終わりだ。花を咲かそうと、ぐんぐん伸びる、そうわさせまいと早めに摘み取るが、追いつかない。
芽キャベツも春菊と同じく12月から3月まで毎日収穫ができる。これは露地だ。10月より出荷し続けた白菜も今週でおしまい、今はぶっといトウが立ち、菜花の王様、「白菜菜花」の収穫が盛りだ、なるべく芽を沢山出させないように脇芽は付け根からもぎ取る、ブロッコリーでも春菊などでも要領は同じだ。どんどん冬物が姿を消してゆく。 厳しい端境期の到来だ、でもハウスのエンドーたちの実が付きだした、これは頼もしい、空豆にも実が、でもこれは時間がかかる。

 ハウスの中でも路地でも夏物の植付が10日前から続いている。次々と苗もの種蒔きや苗作り。
一番の大仕事水稲の種蒔きは明日だ、6×40mのハウスが苗箱で埋め尽くされ、一月間目が離せない。味噌も最後の4樽(80㍑)目の仕込みが残されている、確定申告は何も手が付けてない、他の書類なども溜まっているこの時期に大仕事が入った。
「水路さらい」、桜が咲き、15日の放流が始まる前の土曜日の朝8時集合、草刈り機とクワを持った集団が5班位に分かれ田んぼの水路をきれいにする、斜面の草屋荒れた田などは焼き払う、300坪位を一気に焼くのは爽快だ、共同作業は楽しい、なるべく仲間に参加を呼びかけ5,6人は出していた。90過ぎのOさんが、博物館を定年仕立ての女性に「お嬢さん」と呼びかけていたのは忘れない。
8月初めにもう一度ある、これは苛酷だ、陰の無い田んぼで午前中作業し続ける、年寄りたちも元気でびっくりしたが、それも今や昔話になった。機械化や委託等で役員たちだけが動いている、手が足りなくなると電話がかかってくる、以前は全作業を任されたことも数年あった。
50人でやってた仕事が8万円だ。それでもありがたかった。今度は6百mのコンクリ水路の土揚げ作業、忙しいから断ろうとも思ったが、昨日試してみると以外と土などが少なく、困難ではない、5時間位で3万7千円、おいしい。でも筋肉痛がすぐに出ているね。