百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2021  12/19  もうすぐ正月、三日は休めるぞ

帰 農 人 2021  12/19

  もうすぐ正月、三日は休めるぞ

 今朝、この冬初めての氷点下、-3.6℃、やはり初めて氷が張った。野菜たちにはまだ被害は見られない。昨年は-6℃が二日続き多くの野菜が霜枯れた。氷点下近くが数日続くと野菜たちは糖分を作り寒さにも強くなるし上手くなる、それを期待したい。 今夜は澄み切った夜空に満月が大威張りし、自分の月影を見て楽しくなる。「今夜は満月だからボパールまで自転車で行ける、映画を見よう」とインドの仏教遺跡前の小さなバザールで誘われたことを良く思いだす。あと数日で冬至も来るし正月も間近。それだけでワクワクしてくる。

 ここ数日、農業政策の大きなニュースが続いた。一つは新規就農者に対する数年度にわたる補助金が新設された。今までもあったが少しづつ伸びていた新規就農者数がここ2年下がり始めた。今までは様々な制約があったが、面倒を取り払って「どうぞ農業へ!」と間口を広げた。農業の現実は厳しい。政策も大農家優先ばかりで、家族経営の小さな農家の廃業を願っているとしか思えない。有機農業にも極消極的だ。だまして地獄の道を歩ませる罠の様である、でも何も無いよりマシだ。みんな有効に使えるといい。 二つ目は民間合同の「円卓会議」が設立された。以前には安部直属の諮問会議があり経済優先の立場から様々な提案が出され、農業は「大規模、機械化、輸出促進、農協の解体」などが叫ばれ続けていた。今度の民間の民は食品業界の味の素やマクドナルドなどで、消費者団体や農協も入る。初会合では当面、議論すべき課題として「脱炭素、有機農産物、製品の拡大、環境と人権等」だ。年明けから議論を本格化するそうだ、中でも嬉しかったのは有機農業を25%に高めるという目標、食品企業入ればこそこの提案は加速化される、有機の分野も多くの産業と共に世界では大幅な遅れをとっている、本来ならば有機農業の世界は日本の農家が世界を引っ張るべきだ、大きく育てよ。 ドイツでは緑の党のベアボック女子が外相に就任し、難民問題でポーランドへ。チェチェンの大佐がドイツで呪殺された裁判でロシア政府の関与が裁判で確定されロシア大使を呼び出したりしている、仲間の姉ちゃんが世界で活躍してる感じが嬉しい。