百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2022  1/23   とうとうついに

帰 農 人 2022  1/23
  とうとうついに

調子の悪かったパソコンをだましだまし使っていたが、昨日からとうとう立ち上がらなくなってしまった。昨年から確定申告のe-taxも使えなくなり買い替えも考えていたが、これで買い替えが決定した。明日から探さなくてはいけないね。冬でよかった。まだ時間に余裕があるから。
 まだ朝仕事のころは真っ暗だが、この前満月だったお月さんが小さくなりながらも西の空から真上へと移動してよく眺められる。これもまた新しい発見で嬉しい。
冬至を過ぎてから動物たちがいち早く春の訪れに向けて盛んな行動を開始したように感じられる。オオタカやカラス・猫などを見てのことだが、自分としても日々、日が長くなり陽の強さも寒中のさなかだが感じられるのがとてもうれしい。でもこの冬はまだ凍てつくような寒さは来ていない。百姓を始めた30年前は足の裏がとても冷たく、長靴の中に新聞をひいたり、唐辛子を入れたり、ホッカイロのつま先用を入れたりしていたが、ここ10年だろうか。ほとんど必要なくなった。温暖化がじわりじわりと押し寄せてきているのを肌身で感じとても嫌だ。
 そんな中とても素敵なニュースをEUに見た。EU議会では本年から、「EUタクソノミー」の実施が始まった。タクソノミーは分類を意味する言葉で、企業の経済活動が「地球に良い」企業や業種を「緑」、それ以外を「茶色」、と分けることで、「緑」を行う事業者が補助金や投資が集まりやするくるためのEU独自の規則だ。そのような新しい基準を作り、EUは世界を引っ張っていく役割をすることに希望を見出している。
フランスは原発を「緑」な事業であるとして喧々諤々されていたり、衣服業界が環境と人権に対する監視が非常に強くなっていて、衣類品の売れ残り品の廃棄処分を禁止する法律が制定されたりしている。綿花の栽培で世界の使う殺虫剤の4分の1を使用しているらしい。これには驚いた。ともかく日本のように環境や人権をないがしろにし、企業がいかに金を稼ぐかが政府の方針にあるような、今までの流れはもう続けられない。それこそ後進国になってしまう。企業もどんどん動き始めているだろう。希望を持てる気持ちになるのは40年ぶりくらいかな。八百屋を始めたころ、その後は常に明るい展望は見えてこなかった。でも100年先、200年先のため一日一日希望の種をまき続けることを絶望の中でやり続けた。そんな仲間たちと乾杯がしたい。