百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2022  1/15 中国吉林省の3人が農業会社をたち上げる夢

帰 農 人 2022  1/15

 中国吉林省の3人が農業会社をたち上げる夢

 今年に入ってから極端な冷えはなく、最低でも零下3℃。路地の大根、白菜などの冷害は少なくありがたいが、強い北風が例年より多くマルチを張ったり、ビニールトンネルなどの設置は中々進まない、でも冬らしくていいではないか。

 ここ1週間中国出身の50才の姉さんリナーイが大阪から研修に来た。千葉に住む姪っ子(兄の子)夫妻と共に農業で稼ぎたいとと強く決めたようだ。でも誰もが素人だ。以前はみんな同じ会社で中国の人達の観光をサポートしていたが、コロナでこけた。3人とも日本国籍も所得している。野菜を作って国内の中国人仲間に販売し、ネットワークは中国にも広げたいとの夢を描いている。でもみんなあまりにも素人だ、でも自分たちならできるとの確信は持っている、きっと優秀な人たちなんだろう。彼女もともかくてきぱき働くことを心がけているのはよくわかる、いつも急いでいる俺の様子を感じ、少しでも手伝えたらと賢明に体を動かす、そのハングリー精神は日本人にないものだ。

「きょう なにやった?」、「ネギにマルチとトンネルんの設置」、「マルチってなに、トンネル、いくらかかる」などと夜は片言の勉強。日本男性と結婚してたのに和食料理はかなりできないみたいだが真澄屋のカフェは気になるらしい。忙しい昼間は邪魔だから、夕刻に招待するとのマサ。そこで飯を食い、圭太、くるみ、麻実、桃太などとも会った、帰ってきた時は最上の笑顔で「みんな優しかった」「凄く美味しかった」と嬉しそう。 木野ちゃんもアキも彼女に仕事を丁寧に教えていた。研修はすべてにおいて満足を越して姪っ子たちに「凄いよ」と毎日電話していた。でも身体はかなりこたえていた、そりゃそうだ50だもの。 帰る時千葉市から姪っ子夫妻が車で迎えに来た。野菜をいっぱい持たせた。ともかくこれからどんな相談にも乗るからまた会おうとハグしたらギュッと抱きしめられ離れない。顔を見たらくちゃくちゃな顔で涙ぐんでいる。「本当に、本当に、マサさんに、みんなにもよろしくだよ」と帰って行った。絶対失敗するように思えるがどうなるのでしょうか?