百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

 帰農人    2024 1/21 温暖化を、肌で感じる、暖かき冬

       帰農人    2024 1/21 
  温暖化を、肌で感じる、暖かき冬

 今年は異常だ。まだ年賀状の返事も書いていない、年賀状の販売も十日までだそうで、まあ帰農人でもそえて封筒で出そう、明日は書きだせるかな?ともかく忙しい、今年は「味噌仕込み講習会」が増えて、糀の仕込みはフル回転。二日に1回20キロの米を研ぎ仕込んでいる。今までは昼飯の時に仕込んでいたが、今はハウスの移築作業もあり、昼の1時間でも動きたいので、朝仕込んでいる。6時に火をつけると7時半ごろに蒸しが終わるので、朝飯を食べながらBSの朝ドラをゆっくり見れない、5時半に火をつければ、ゆっくり飯を食べられる、寝坊は大敵だ。ドコモで無料でもらったスマホポンコツで、ちょくちょくゆうことを聞かなくなる、時々ならない。でも、どの機械もポンコツだから、それらと付き合い続けることは死ぬまでやり続けるのだろうな、趣味だ。

 ドブロクはよく飲んだ、あと1本しかない。いつもドブロク8、焼酎2の割合で飲んでたが、今は反対になっている。酔い方が早く、夜の仕事が中々できない。コタツで眠ってしまうことも多い、1時ごろ起きると、また少し飲みながら海外のニュースなどを見て布団に潜り込むことが多い。コタツの豆炭は常に気を付けて暖かく仕込んでいるよ。最高。

 EU内では民族主義の極右政党が急速に票を伸ばしている。難民問題とウクライナ支援でどこも疲れている。「人の事より自分のことを」「EUは邪魔だ、自国の意思で政策をしたい」など、極右がイタリアに集まって大々的に大声をあげている。ドイツではそうした動きに国全体で反対している、国も取り調べが厳しいがデモ等もでかい、はっきりしている。反対によれよれになっているのは、英国とフランス。マクロンは教育改革を訴えた。スマホの禁止、愛国心の高揚、制服化など、右派の主張してきたことだ。明らかな票取りと右派もあきれてる。英国は「アンゴラ法案」が可決した、受け入れがたい難民をアンゴラに送る政策だ。昨年実施しようとした飛行機の離陸が、国際人権裁判所の判決で停止され、飛べなかった。まだひとりも受け入れていないので、お金は返すよと、アンゴラの親分。

帰農人    2024 1/13  へたくそな ショーケンの歌がいい

帰農人    2024 1/13
  へたくそな ショーケンの歌がいい

 6棟のハウスが大みそかに完全移築された。残りの2棟の解体も始めた。井戸堀と電気工事も、もうすぐ始まる。 井戸掘り仕事は若いころやんちゃの代表だった幼馴染のタマダのおじさん、電気は島津さん、廃材で幼子用の遊具を作り保育園に設置したり、フリマで遊びスペースを作っている、とても腰の低い善人中の善人だ。見積まで終わった。 井戸掘りは1m、12000円、25年前は6000円、十数人からのカンパもあり、質の良い水脈を求めて60ⅿ掘ったが、とてもそこまでは出せない、掘りながらの相談が大事な仕事だね、電気は電線を引くポールをたて配電盤等を設置して前のを撤去するのに15万、ともかく島津さんは誠実に安い。最後の移築作業は楽しくやりたい。

 年明けからは時間ができれば薪割りをしている。とてもおりこうさんの油圧、空き割り機を一月半ばまでの約束で使っている。使い方を工夫するとどんな太い木でも割れる。どうしても割れないもの少し出るが、本当にありがたい。研修生に手伝わして、隣の郵便局で伐採した1年前の木を軽トラで何回も運び込んだ。切っては割り、切っては割りを繰り返している。あと30分あれば全部終わるのに超久々の雨のため中止、もう少しと頑張っている時に電話、こんな時にと出ると、小中の同級生の女子、「同窓会のことだんべ、ガマとベケシから聞いた」「じゃあ詳細はSネールで送るね、ところで今何やってたの」「薪割り遊び」「相変わらずだね」、ショーダはきっぷのいい女で好きだ、ヤマコと結婚した。とても嬉しい迷惑電話だった。

 凄いパワーゲームが世界中で日々繰り返されている。台湾の選挙に向けて中国は毎日大群で領空侵犯を犯しながら、台湾人の中国への出店には多額の補助金を出している。ロシアはウクライナの民間施設をこれでもかと破壊し続けている。「早く俺たちのも攻撃してみ」と悪魔の誘いをかけ続けている。やれば核の蓋が開く。イランは紅海の船舶に攻撃をするようイエメンのフーシー派に命令した。イギリスと米国は今日その拠点を爆撃した。様々な国が牙をむき出しにしてきた、さてどうなる。

 

帰農人    2024 1/8  ハウスの引っ越しで、忙しすぎる日々 あと3ヶ月  

帰農人    2024 1/8 
 ハウスの引っ越しで、忙しすぎる日々 あと3ヶ月  

 正月の三日間は、ひたすら飲んで寝ていた。昼も夜もない、起きたら飲んで、テレビか本を読んでいた。地域の活動仲間のウメちゃんが出した本「自分のことは自分で決める ますもと うめ 論創社 1800円」。ウメちゃんは松戸で小児科の病院をしていた、そこで働いていたヒロコがイザナが生まれた時にスタッフに入ってくれたあたりから付き合いが始まった。桃太の出産はマサと二人でやってしまったので、子供のことも見ていないのに出産証明書を書いてもらったが、「書くの初めて」と一部何かが間違っていて、役所で慌てたことをがあった。ウメちゃん達が主催するフリマにも毎回出店した。また世から外れた人たちが多く暮らす南千住の山谷に古着をもって、100円などで売りながら病気などの相談を受けていたので一緒に行ったりもした。障碍者たちの薬の相談なども気軽に引き受け、地域の頼もしい仲間である。 

 二日には恒例の家族や仲間の宴会が店で開かれ、その前にイザナがうちに来て、色んな映画やドラマなどがみられる、アベマやネットフリックスなどを設定してくれた。いくつか見たがまだ慣れない、海外のノンフィクション映画や落語などを見たいと思っている。 四日から少し収穫をしたり、研修生が来たり仕事は始まっているが、最低限の仕事以外は手につかない。まだ年賀状も見ていない、やっと帰農人を書けた。明日からは全ての出荷先が出そろい忙しい日常が始まる。

 昨日年末に田畑の地代を十数人に支払い、また請負仕事の集金もしたが、一軒一万円多く入っていた。ご祝儀だとうれしいなと思いながらも返しに行ったら間違っていたみたい。また昨日、地主さんが来て「一万多く入っていたよ」と返しに来てくれた。正直にすれば正直に帰ってくる。弟の茂の娘が焼酎をもって新年の挨拶に店に来たそうだ、ちょうどカフェのランチの忙しい時でちゃんと対応できなかったが、子供4人にお年玉は上げたとのこと、帰ってきた一万円は気持ちよくマサにわたった。

帰農人 2023 12/19 ウクライナは今が一番つらいだろう 畑に国旗上げようかな

帰農人    2023 12/19

  ウクライナは今が一番つらいだろう 畑に国旗上げようかな

 今年の冬は寂しい、野菜が少ないのだ。ブロッコリー、キャベツ、白菜などの苗が枯れはて、人参も発芽せず、いつも喜ばれ冬の経済を支えてくれて来た里芋も前代未聞の小ささだ。仕方ないのだ、あの猛暑に対処できなかった、時間を惜しまず水やりすればどれも助けられた、来年はやられねえようにしなければ。 CO2を抑える会議COP21では、より積極的な目標を推進できなかった。EUが進んでいても、中国とインドなどは石炭や石油の消費量は少しだが増えている。これから5年、10年、異常気象はあたり前になるね、それぞれみんな備えをちゃんと考えなければいけないね。昨年から山火事に対する予算が世界的に増え、今年はかなり防げた。一つ一つ考えていければ何とかなる、原発だけはいけねぇ、早く葬れ。 ともかく今年は初めての「赤字」。毎日、無人直売所の小銭を入金するたびに、通帳の残高がじりじりとへっていくのは溜息、でも乗りきれられると思う。今週は餅も糀も仕立て始めた、しっかりと職人をやるべ。

 1週間前から障碍者農園のスギちゃんと中ちゃんが手伝いに来てくれている。ネギのトンネル、ハウスの移動作業、里芋掘りと仕事が進む。これで何とか年内の仕事が追いつきそうだ、ありがたい、これでのんびりした正月を迎えられたらいいな。よく食う男二人が増えると昼飯も大事になる。また中ちゃんは、新鮮なサンマとイクラ以外の魚は食べられない。二人とも30才くらいなのに糖尿の気がある、農園では「もっと野菜くえ」といつも指導されてるらしい。ともかくたまげるほど食う。たんまりつくるべ。

 スギちゃんの実家は江戸川台。北中の時、うちの仲間のコチと古谷に教わったそうだ。コチは中学の同級生で悪仲間、また真澄屋の初めてのスタッフでアッチとコチのコンビで野菜を売っていた。また50を過ぎて同僚の人と結婚。古谷は弓さんなどと「メビウス気流法の会」を赤城神社でやっていた仲間だ。護身術を教わったよと満面の笑顔、明日はまたその話で盛り上がりそうだ。

帰農人    2023 12/11 あなた 緑の党の配布物見てないでしょ と怒られた

帰農人    2023 12/11
  あなた 緑の党の配布物見てないでしょ と怒られた

 タマネギさしは終わった。14日間、ちょっとかかりすぎだ、1週間で終えるように算段せねば、ともかく雨が降らず、水気の少ない土の中で、根は必死に土をつかまえようとするが大変だ、植えた苗がだんだん水気がなくなっていく、長ネギもみな先が枯れている、でも玉ねぎも長ネギもほとんど生きている、霜が少ないので助かったのだ、数日後雨が降りそう、待ってろよ。 大きな畑に整然と植えられた姿は美しい、もしや、飴が降らず、大霜が来たらやばいべ、水かけるたって500㍑タンクでン挽回蒔けばいいのだ?、畑は広い、年末の忙しい時期、一日だって惜しいのだ、ともかく願うだけだ。 この世界中でどこも急に熱くなっている、11月も、北も南半球も異常な暑さと乾燥、そして極地的な大洪水などが連日報道されている、完全にヤバいのではねえの、永久凍土が解け始めた、膨大なメタンなどと共に、古代のウイルスも拡散する、各国は競うようにその調査をしている。大事にならんでと、これも祈るのみ。

 辻野さんと会うのは20年ぶり、親父の葬式に「あなたのお父さんって、どんな人なのか見にきたの」と焼香中に笑顔でしっかりと、あれ以来あっていない、体調が悪いと聞いていて、心配してた。 でも全然元気で、映画「福田村事件」の」上映前に、本の著者であり製作にも関わってきた辻野さんが数十分講演した、遅れて入った時には、すでに話してた、9割以上満席で、だれかいねかと見まわしていたらアキがいた、その席の先に一つ空いていた、すんませんと白長靴で前をすり抜け座った席が彼女の真正面、ちょいと遠いが目の前が通路で壁にひじ掛けができる、顔を思い切り突き出して、まなこ開いて、ニコニコしていた。 映画が終わり退場する中、辻野さんは一番前で観ていたらしく、幾人もが挨拶に来て、写真などにつきあっている、そばで見つめてる俺を見つけて、とても心開いたみたいな顔、お辞儀してサヨナラ、、、。「EM生ごみリサイクルの会、流山」という活動団体を運営した4人の仲間だった、ともかくよくあっていた、選挙活動や団体交渉なんかも一緒にやったもんね、戦友だ

帰農人    2023 12/3 戦争より除草剤の方がはるかに命を殺している

 
   帰農人    2023 12/3

  戦争より除草剤の方がはるかに命を殺している

 タマネギ差しを初めて十日。毎日3,4時間は、ひたすらマルチにあいたくぎ穴を押し開き、第一関節くらいまで指を突っ込み、苗のけつや根っこを下に押し付けながら、ちょいと土を押し付けてしっかり立たせる。40mの畝に6列3600本、全部で15畝くらい、一日でも早く終わらせて、他の作業に入らねば。年内の仕事はまだ山ほど残っている、毎日必死だ、ありがたいのは毎日暖かく、作業は心地よい。雨や風、寒さなどの中、辛い作業も結構あった。びっくりしたのは、アキと木野ちゃんの作業が早くなったこと。これでおめさんたちも百姓のオッカサンたちの仲間入りだ、ハンコ押すよ。

 タマネギで思いだすのが、今、ハウス撤去をしている畑を借りた初年度。玉ねぎの苗はスギナの大群に襲われ、ひたすら抜いたことを思いだす。スギナは根っこが長く、少しでも切れのこすと、また生えてくる、みっちゃん婆さんは「あれは地獄草っていうだ、地獄の底まで根っこのばすべ」と言ってた。 太陽熱マルチで雑草の種を焼いた畝に種を蒔くようになってから、見事な苗が育つようになり、大きな玉ねぎが沢山とれるようになった。昨年は初めて失敗し、いつもの半分しか取れなかった、原因は不明だ。除草剤を使えば様々な作業はいらなくなるのだが、意地だ。 EUでは先日「グリホサート」の使用を今後10年間禁止にはしない事を議決した。微生物から虫たちを簡単に絶滅される、当然カエルやヘビ、カメに鳥たちは激減する。残念な事実だが、ここ5,6年除草剤は売れまくり、毎年売り上げが3,40%上がり続けている。70年製造開始の特許が切れて、いろんな会社がどんどん作った。安くなったので農家たちもどんどん使うようになった。種を蒔く前に何度も除草剤をまき雑草の数を激減でき、とても効率的な生産ができるようになった。それに変わる命に優しい農法は今はないと、反対の意思を持つ三代農産国のドイツ、フランス、イタリアもしぶしぶ認めた。これじゃ今後10年は世界中で小さな命たちが絶滅されるのを眺め続けなければいけないではないか、何んとか、なんとか

 帰農人    2023 11/27 凛とした大気の中  お月様は神神しい

     帰農人    2023 11/27
   凛とした大気の中  お月様は神神しい

 春から開墾してきた新しい畑に初植え付けが始まった。まずは玉ねぎ、黒マルチの畝をたて、15㎝間隔にくぎ穴が開くようにデカいスタンプの様な手作りの穴開けバタンバタンと畝に降ろす。以前は最初から穴の開いたマルチを使っていたが穴がデカすぎてけっこう草が生えてしまう。けっこう広く作付けするので春先にはその草取りで数日かかる、くぎ穴だとちょいちょいと草を抜けば終わるし、しっかり保温できる。ある程度重いので少し大変だが効果は絶大、ネジ釘なので出し入れが簡単で間隔を変更し枝豆やニンニクなどにも使える。暇が出来たらもう少し軽くしたく改良したいな。 実際に畑仕事に入り土質がわかるけっこう砂が多い、いいかもしれない。今までの所は粘土質強くそれなりに苦労した、まあ作ってみなければわからないよね。でも新しい畑の作業は新鮮だ、気持ちはブギウギだ。

 その畑の隣に開墾地がある、まだ手を付けてない、大きな木も数本あるので、切り倒して伐根もしなければいけない、3月が期限のハウスの移動作業を終えた後から手を付けようと考えていた。しかし「葛飾たんぼクラブ」用の畑が中々見つからない。幾人にも相談し地主にもあたってみたが、どれもダメだ。大勢が作業して駐車場もいる、これが難しい。その開墾地には駐車スペースも作れるので、もうここしかねえか、期限切れだな。もう毎日悩むのは辛い。まだまだ畑は足りないので使いたいのだが、仕方がない、またいい畑が見つかれば移動してもらえばいいか数日前に決断。今日はそのスタッフたちや博物館の学芸員らに現地案内をした、草刈りや木の伐採などを手伝ってもらえば、伐根などはオラがユンボを借りてきて作業すれば春からの農作業は十分可能だ。どれだけ手伝ってくれるか次第だ、その駐車場部分は「田んぼクラブ」が25年前に初めて手掛けた畑でもある。数年使用した、また巡り巡ってやり直しの開運の神様のお計らいかもしれんね。