百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰農人    2022  11/13  糀の注文が入ってきた 冬の始まりだ

帰農人    2022  11/13 
 糀の注文が入ってきた 冬の始まりだ

 今年の11月は暖かい。昨年は11日に初霜が下りたが、昨日など昼はTシャツだけで仕事ができ、様々な虫たちも大喜びで動き回っていた。
今日は久々の雨、これで数日前に巻いた葉物たちの発芽がそろうだろう、うれしい雨。この時期、草むらに入ると種が体中にひっつく、ハウスの間の草を整理していたら髪の毛やらヒゲにもいっぱいついた、これはたまらんと久々に風呂に入った。今日はサラサラの髪で気持ちがよい、でもまた種が服にいっぱい、明日からはつるつるの上着を持っていこう。

 今年はウクライナの戦争で小麦の価格が高い。ウクライナを除くその他の輸出国の農家は大喜び、フランスも豊作でいつもの北アフリカと新たにパキスタンベトナムなどに輸出が始まった、種農家もどんどん売ってしまうので、次の種は確実に足りないそうだ。 ブラジルの大統領選挙でボルソナルが退陣しとてもほっとしている。
経済重視でどんどんアマゾンを焼き払い、大豆等の大増産をしていた。世界からの批判なども完全に無視していた。 
新大統領のルラ氏は先日「環境破壊の先方だったアマゾンは、環境保護の救世主となるだろう」と、なんともほっとして肩の荷下りた。でも与党の労働者党は過半数に満たないので政権運営は大変だろう、応援しなくちゃね、とりあえずサッカーのワールドカップで頑張ってもらいたいな。

 このところウクライナの戦場での生々しい戦いをよく見る、先週ロシアの500人の大隊がほぼ壊滅、塹壕を掘るスコップもないとのこと、それは本当だった。
ロシア兵が自分の体を数十㎝の穴に丸まって横たわり、その上からウクライナのドローンが手榴弾を落とす、ロシア兵はそばに落ちたそれを放り投げ、2発目も投げたが足先で爆発していた、もはやドローンと衛星通信とスマホで戦う時代になったんだね、ロシアの傭兵部隊のワグネルが「塹壕掘り機」を持ち地中で土を舞い上げながら進んでいたのも見た。現代の平原での戦いは第一次世界大戦の数百キロ掘りぬかれた塹壕の戦いと同じなのかと、高校生の頃に感銘を受けたレマルクの「西部戦線異状なし」を思い返していたが、ドローンや監視衛星に見抜かれたらひとたまりもないね。ともかくロシア軍を撤退させなければ、この戦争は終わらない、毎日ウクライナ軍反撃を願っている、あとは米国の中間選挙も目を離せない。