百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰農人    2022  11/06    暖かさがみにしみる 秋の日々

帰農人    2022  11/06  
 暖かさが みにしみる 秋の日々

 久々に熱が出た、といっても微熱である。高くて37.1℃、平熱の36.5℃より高い日が4日間続いた。うす寒く、だるくタバコもうまくない、食欲はある。休まず働き続けている疲れがたまったのだろうと、午後1,2時間横になったりしていた。やはり不安だったが、昨日から何度測っても平熱、古い体温計もまだ正確だったし、何よりほっとした。体のどこかを修復してたんだろうね、たぶん肺か気管支あたりだと思う。まだハンマーで打ち付けた左手の親指は痛く、熱も持っている、長いね、たぶんヒビが入っているんだろうね、それもあと少しだ。
  年々米の消費量が減っているので、米の生産量を減らし米価の下落を抑えようと、麦、大豆や家畜の餌にする飼料米を田んぼで作れば補助金を出し、何んとか生産量を抑えてきたが、田んぼを潰し畑に変える農家には多額の補助金が入る政策を政府は出してきた。畑に変えたら1反(300坪)10万円、そして5年間1万5千円づつ出し、一括で1年目で出してもよいとの異例の補助金だ、苦しい農家の多くは飛びつくだろう、半月ほどして2万円の案を出してきた、けっこう本気だ。これは米を作りにくい中山間地の田んぼを一気に無くす政策ではないか。田んぼで麦や大豆を作ると1反3万5千円の補助金が付く、来年度からは5年間水を張ったことがない水出にはこの補助は出さないという、つまり水路も荒れ果てた田んぼは畑と、みなし、この補助金を削減することを考えている、自給率を本気で上げようとは考えていないのが透けて見える。国産小麦は20%、大豆は6%だがそれにかかる補助金で一年分の麦、大豆が輸入できる。大規模な畑の少ない国土では麦や大豆、飼料用トウモロコシなどの効率的生産は無理である。でも国内のパンの消費量は米の2倍、麺はほぼ同じになっており、魚より肉卵の消費が増えている。自給率を増やすには米中心の和食に戻せば簡単に増やすことができるが、輸入小麦や大豆がこれほど増えては、製粉やパン、麺業界はこの国の食の基幹産業になっている。それらの会社を支えようと、早々と3月ころから小麦の価格上昇を数百億の税金を使い、抑えている。世界中、小麦等の高騰で大騒ぎ、なぜか日本だけがぼーっと、間抜けずらして暮らしている、日本はいいお客さんだ、輸入に困ることはないだろう、でも、せーので、麦より米食ったら、大変な革命がおこるよ、たぶん。