百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰農人  2023  3/18  今年初めてのしっかりとした雨

帰農人    2023  3/18 
    今年初めてのしっかりとした雨
 ウクライナ バフムトでは毎日互いに100人位の死者やけが人を出す猛烈な攻防が続いている。最前線のロシア兵たちが十数人単位で私服で動画を投稿し、「武器も装備も不十分の中突撃を強いられバタバタ仲間たちが死んでいく、このままでは俺たちもすぐに肉団子になる、何とかしてくれ、プーチンさん」と悲惨な声を上げているのは10以上のグループだ。またそれに呼応してその家族たちも動画を投稿しプーチンにお願いしている。ともに数がまとまっているのは、囚人たちではなく地方の師団なのであろう。この新しい形態の行動は止められてしまうのだろうか、広がるのか見つめていきたい、みな必死だ。 それより悲惨なのはワグネルの囚人兵たちだ。何んとか街の中心部に入ろうとするが、ウクライナ兵たちが完全に防御している、ワグネル指揮官のブリゴジンは「ウクライナ兵達はメートル単位で死守しようとしている、弾薬や装備も常に供給されている」と他人事みたいに報道に語る。ウクライナ兵は「俺たちが一人殺される間にロシア兵を7人倒している」となんとも沈痛で疲れた顔で語る。様々な病気説があるプーチンは愛人の新体操の選手と子供たちを連れて、温泉や様々な遊戯施設もある保養地から支持を出している、まるでヒットラーのようだ。

 気分を変えよう、今度はうれしい話。二男のイザナから野菜の料理の仕方を聞く電話があった。マサが送った野菜の中に、紅菜苔やワサビナなどの珍しいものが入っていたからだ、料理方法を教えるまさの電話の向こうから「あっ、そうなんだ、面白いね~」などと元気な声が漏れてくる、俺は聞き耳を立ててニヤニヤしている。あー幸せだと心から感謝する。 その晩、秋田の実家からの電話が入った。出産祝いのお礼の電話である、大喜びして甲高い秋田弁の姉さんの声がはっきり電話から漏れてくる。若夫婦が十年以上たって奇跡的に授かったのだ、兄さん夫婦も長く治療を受けていたが子は授からず男の子の養子をもらった。姉さんにとっては神がかり的なサヨナラ満塁ホームラン。それぞれの人生も家も光に包まれた。こちらとしてもずうっと重くのしかかっていた思いが晴れ、秋田が近くなった。1月の終わりに出産予定だったが、ひと月以上たちっても連絡が来ないので、どちらでも覚悟を決めて聞いてみたらとマサにすすめた、デリケートな話だ。マサは何度も連絡が来ないことを姉さんに電話で怒っていた。うれしい叱り声である。