百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰農人    2023 8/16  真南からの風は吹き続けている 風鈴はいつも リン

帰農人    2023 8/16 
 真南からの風は吹き続けている 風鈴はいつも リン

 ちょうど良い雨が、二回来た。一度目の雨の前日に、人参の種をまき、二度目の雨の中、ブロッコリーなどの苗を植えた、申し訳ないほど適量の雨だった。ありがたや、である。

 今度の研修生はイラク人のムサさん、56才。日本人の妻はいるが、神は私たちに子供はくださらなかった、イラン人の若い仲間数人で、猪苗代で農業を始めます、家と畑3反で二百万円。彼には農業の知識はほとんどない、でもやるつもりだ。二日間、短時間の大雨が何度も続く、止むと暑いので、カッパを着たり脱いだりの繰り返し、仕事は輸入古着の製品化、クーラーのない中の12時間労働、かなりブラックだ。昨夜も仕事は12時までだったととても疲れている、でも仕事に工夫も見え、「収穫 いっぱい」と笑顔で帰った。 昼寝の時彼は語った、「イスラム教の指導者たちはすべて悪い、金ができるとみな逃げる。子供たちには全てはコーランの中にあると、アホな若者を作り続けていく」「愛すべき教祖はいるんでしょ」と聞くと、「誰かしってますか?」と返答に「なるほど」と、一つの世界が見えた。これからもイスラム世界を学ぼうと思う。

 ベジタにはノミがいた。ミーちゃんは珍しくもノミはまるでいないので忘れていた。高いノミ取り用のクシでベジタの体をすくってみたら、いるわ いるわ 30匹のノミがすぐとれた。身体中をクシで撫でられたのは誠に快感だったのか、その後30分ほどゴロゴロ鳴きながら、そばにいた。俺はこれをパソコンで書いていると、縁側から母ネコが顔を出した。「どうしたい」と様子を観察、動画をとスマホをいじってたら消えた。数十分後また来た、今度はベジタの残り皿を食べてた、もう野菜のかけらしか残ってないのにガツガツなめてる、その後もう一度来た、又皿をなめた、その間ベジタはまるで知らんふり。オレが親猫に話しかけてる中で、小さくだが2回、ミャーと鳴いた、これにも反応なし、聞こえないわけがない、なんなんだろうと、一日もんもんとしていたら、さっきベジタが食べている時オッカサンはまた、縁側から顔を出し50㎝の距離で食べる様子を見つめている、ベジタは黙々と食う。母は上がってそばに、それでもまだ黙々と食う、しばらくして小さな会話がひとつあり、ベジタはそばにさがり、見つめていた。きれいな母ネコだ、あごの下からのむなしたは真っ白、ベジタは全身茶色、外人なみのでかさの美人さんである。