帰農人 2023 10/30
夏が終わったと思ったら、すぐ、冬の気配、秋はどこ
酒のつまみをこさえようとすると、よく焦がす。今夜はとれ始めのアスパラナを柔らかくしすぎた。名の通り、アスパラの感触が似ていて、黄色い花も食べるオシャレなツマナ、残念。
やっと冬の野菜が続々と収穫できるようになり端境期はやっと超えられた。年内の大事な来年の苗もほぼ種まき終えた。いつもなら里芋の収穫で忙しいが、今年はほぼダメ、小さな芋たちはすぐに収穫できるだろう、その時間をハウスの移動作業に回せる。 数日後に4棟目が完成しそう、あと3棟だ、年内にもう1棟建てられたら、予定どうりだ。最後の2棟は来年3月までに解体できればOK。どうなるんだろうととても心配だったが、何とかなりそうだ、
そろそろ井戸を掘って、電気も引かねば。
ちょうど十日から研修生の17才の女の子が月一杯まで来ていて明日帰る。
彼女がほぼ1棟(40m)を分解し、また建て直したと言っていい、難しいところは俺がやるが、9割はやった。すごい。コツコツと手抜きしないで作業をしてくれる、17才なのにしっかりしている、うちと同じ6人兄弟だそうで、鍛えられている。風呂も沸かし、夕飯も作る、ちょうどそのころに俺はレコードを聴いていた、何聞かせてやろうかなと毎日違うものを選んだ、その後色々話した、しっかり付き合ってくれた、彼女はほとんどテレビを見ていない、ジャニーズなども知らない、携帯も持っていない。18になったら自分で買うことをみんな納得とのこと、本が好きだ、いっぱい話せたよ。
軽トラでは寒い時でも窓を開けてる、匂いには敏感だという、オレがほとんど風呂に入ってないのも知っている、土曜日の運河での朝市では販売を任せた、しっかりやってくれた、この前の研修生は放置されたと叫んでたけれど。 あまり若いので、オレが来ている晴れ着を着せれば、みんな納得すると、A子の手ぬぐいシャツを渡したら「一度洗っていいですか」と、昔の暑い前掛けも渡したのに、やだったんだろうね。オレどんな匂いしてるんだろう、明日アキ達に聞いてもらおう。
俺の鼻は完全に死んでいる、ガス漏れにも気づかないだろう、いくら臭くっても、あまり感じない。生ごみ用の容器をからの悪臭をマサに指摘された。帰ってきて、「なに、この匂い」と。そうなんだと容器を洗ったりする。
素敵な匂いも嗅げない。発酵の香りは大好きだが、わからん、寂しい。でも口に含むとなんか匂いの断片は感じられる。
幼い時からの蓄膿症はほぼ改善してスース―と気持ちよく息ができている、それだけでもありがたい、10代は毎日が鼻づまりで苦労した日々だった、わりーこともあれば、いいこともある、毎日それのくり返し。